UV殺菌灯用語解説

紫外線(UV)について

紫外線(UV)による殺菌

  • 細菌やウィルスの核酸(DNA)は、波長が260nm付近の紫外線をよく吸収するため、一般的な観賞魚用/食品用/医薬品用の殺菌灯では260nm付近のランプがよく使用されています。

紫外線の波長 単位 nm(ナノメーター)

  • 波長10〜400nmの範囲のものを紫外線と称しており、その波長により真空紫外線、UV-C、UV-B、UV-Aに分類されます。

殺菌灯UVF-1000について

殺菌灯の設置位置について

  • ろ過器を通過した後に殺菌灯を設置した場合、水の汚れが少ないため、ランプの紫外線が直進しやすく、殺菌効果は高くなります。
  • ろ過器を通過する前に殺菌灯を設置した場合は、水が汚れているため、紫外線の直進を妨げますが、ろ過細菌の働きを助ける効果が期待できます。
  • 殺菌された水であればろ過細菌の働きがいっそう活発になり、ろ材の汚れも遅くなります。
  • 殺菌灯はろ過器の前と後に設置することを推奨します。

観賞魚水槽での殺菌灯の使用目的

  • 飼育水の菌の増殖抑制/除菌、透明度の維持/藻の抑制、飼育水のにおい防止水質浄化バクテリアの活動補助(ろ過器の負荷軽減、ろ過器立ち上がり補助)食べ残した餌の腐敗防止 など
  • 薬品等による殺菌と異なり水質に変化を与えません。

●白点病などの寄生虫によって発生する病気は、殺菌灯を使用していても防げない場合があります。

コケの処理について

  • 一般的にうす茶色のコケ、海水に見られる鮮やかなピンクのコケは処理できません。
  • グリーンのコケには有効です。すでにこのコケが発生している水槽に殺菌灯を使用し始めてもコケの増殖速度を抑えるだけで、コケがなくなるわけではありません。
  • 一度コケをきれいに洗い落とし、水換えをしてから殺菌灯を使用すると効果的です。

●各種条件によって処理できるコケの種類や殺菌効果は異なります。

薬品との併用について

  • 薬品を投与する時は殺菌灯を消してください。薬浴の後に水換えをしてから再び殺菌灯を点灯してください。

●殺菌灯と薬品の同時使用は避けてください。紫外線により薬品が変質することがあります。