クーラー用語解説

冷媒

冷媒とは液化しやすく蒸発しやすいガスのことで、冷凍装置内で冷凍サイクルを行い、熱を温度の低い所から高い場所へ運ぶために使用されます。

レイシークーラーの冷媒は、オゾン層破壊係数ゼロの新冷媒を採用しています。

冷却能力と加熱能力

レイシーでは、冷却量または加熱量を1時間あたりのカロリーまたはワットで表し、kcal/hやWの単位で表記しています。一般的に1Lの水を1℃上昇させるには、1kcalのエネルギーが必要です。

ヒートポンプ

熱を温度の低い所から高い場所へ汲み上げる(移送する)装置です。移送する方向を逆転させることで、クーラーとしてもヒーターとしても使用されます。

レイシーでは、冷暖両用タイプの循環式クーラーなどにヒートポンプ方式を採用しています。

 

クーラー選定の目安

クーラー選定計算式

冷却に必要な冷却熱量(Kcal/h)を計算し、仕様表からその熱量よりも冷却能力の大きいクーラーを選定してください。

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❶ 全水量(L)= A+B

A:水槽容積(水槽の外形寸法で計算してください。)
B:ろ過槽容積(上部式、下部式、外部式、ドライ式、スキマーなどの外形寸法で計算してください。)

例:60cm水槽(600mm×450mm×450mm)の場合、 水槽容積=6×4.5×4.5=121.5L となります。

 

❷ 温度差(℃)= A-B

A:水槽をセットする場所の気温 室温、またはクーラー設置場所の温度、どちらか高い方とします。夏場など一番暑い時期を想定してください。
●クーラーと水槽(ろ過槽)の配管長さは片道2m以内を目安としてください。

B:設定水温(希望水温)
●LX-180EXA/250ESA/300ESBは10℃以上、AZシリーズは5℃以上に設定してください。

 

❸ 熱損失(kcal/h)= 水槽セットに使用する機器の合計出力(W)×0.86

水槽セットに使用するすべての機器(循環ポンプ、照明、エアーポンプ、殺菌灯など)の定格出力(W)を合計し、0.86を掛けたものが熱損失になります。
●パワーヘッド(水中ポンプ)の使用は特に水温を上昇させるため、注意が必要です。水中ポンプは低発熱のレイシーRSDシリーズの使用をお勧めします。
●メタルハライドランプの使用は水温を上昇させるため、注意が必要です。
●出力表示のない機器は消費電力(入力W)で計算してください。

 

❹ クーラーの余裕率 = 1.3

計算した冷却熱量に対し、クーラーの冷却能力に余裕を持たせます。ここでは1.3倍程度と考えています。

 

計算例

  • 一般的な120cm水槽 120cm×60cm×60cm=約432L
  • ろ過水槽 75cm×50cm×45cm=約169L
  • 循環ポンプ RMD-401 65W(50Hz)
  • メタルハライドランプ 150W
  • 室温 32℃
  • 設定温度 25℃

 

上記の水槽セット例での冷却熱量を求めます。

全水量 = 432+169 = 約601L
温度差 = 32-25 = 7℃
熱損失 =(65+150)×0.86 = 約185kcal/h

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冷却能力が468kcal/h以上のクーラーを選定してください。

→小型クーラー LX-180EXA(550 kcal/h)

注:設定液温18℃以下で使用すると、冷却能力が著しく低下する場合があります。詳しくはお問合せください。